第913回経営者モーニングセミナー 講話者:古芝保治相談役(作成:尾崎航平会長)

倫理法人会では「万象我が師」という言葉があります。

もちろん様々な気付きをあらゆる物事から学び取っていくことは大切なのですが、私にとって唯一師匠とよばせていただく方にご登壇いただきました。

古芝保治相談役。

工場経営で苦難に次ぐ苦難。枚岡合金工具株式会社をつがれてからバブル崩壊、数期連続赤字。そんななか、出会った一社の工場。すべての機会が生前整っており、壁には一面の絵画。まるでテーマパークのような工場に強烈な感動を覚えられます。

そこからコツコツと工場の美化に取り組まれました。

まず会社にあるすべてのものに赤札をはり、半年間使われていなかったものを徹底的に処分。それは過去に大金をつぎ込んで購入されたオフコンなども含まれ、その処分量は2トントラック2台分にもなりました。徹底した整理。

そしてコンビニ棚を買ってきて工場長と2日がかりの整頓。あるべきものがあるべきところンあるべき量あるようにされます。これによりもの探しの時間が激減。つまり人件費が大幅に下がることになります。

最後に清掃。足の踏み場もなかった工場がすっきりとなり、床面をエポキシ樹脂で塗る。その際に大けがを負ったことで社員の皆さんの3S(整理・整頓・清掃)にも火が付き、一気に協力的に。

その徹底した3Sへの取り組みは、たちまち評判となり、NHKが取材に来て全国放送され、全国のみならず海外からも工場見学者が絶えず来られるようになりました。

 

私自身も古芝相談役が取り組まれた始業前の床磨きを取り入れ、工場のメンバーと取り組むようになり会社が徐々に変化し活動4年目を迎えることとなりました。

 

ものの整理は心の整理。

万象肯定。

守ることを決めて決めたことを守る。

日々切磋琢磨する。

 

様々な用語でも私を奮い立たせていただいた古芝相談役。

感謝という言葉では足りないほどの恩恵を頂いております。

初心を忘れず3S活動に取り組んでまいりたい。そう思わせていただくご講話でした。

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